初心者向けキノコの見分け方

キノコに詳しくない方にとって、キノコを見分けることに対して恐怖を感じるかもしれません。1万4千種類以上のキノコが存在すると言われており、おいしいもの、毒性が強いものなどさまざまあります。そして、それぞれの見た目がとてもよく似ています。
しかし、キノコの特徴を少し知っていれば、プロのように見分けられるようになるでしょう。

キノコを見分けるときに、次の6つの特徴に注意してみてください。

傘(かさ)

通常キノコを収穫する際に一番最初に目にする部分がこの傘です。傘はキノコの柄の一番上にあり、大きさ、形、色はさまざま。また、キノコの成長に合わせて、傘の見た目は変わることがあります。キノコを見分ける際は、必ず傘の色や形をよく観察するようにしましょう。

さまざまな種類のキノコ

ヒダ

ヒダはキノコの裏側にあり、カサと同様にさまざまな大きさ、形、色をしています。種類によっては、ヒダがカサにくっついているもの、いないもの、柄の途中までつながっているものなどがあります。また、細くて柔らかいものから、厚くて硬いものまであります。

傘の裏側はキノコの見分ける際の重要なポイントになります。

ヒダがまったくないキノコも存在します。例えば、イグチ科のキノコのカサの裏側は、スポンジ状の管孔層があります。

アミタケ(学名:Suillus bovinus)には、ヒダではなくスポンジ状の管孔層があります。

柄(え)

通常、露出しないキノコの根のような菌糸と、キノコの傘とを繋いでいるものが柄です。柄の色は傘と同じものもあれば、まったく違うものもあります。細長いものもあれば、短くて硬いものもあります。柄を折ることで品種を見分けられることもあります。例えば、ベニタケ科のキノコの柄はチョークのように簡単に折れてしまいます。

森の中で成長するベニタケ属のキノコ

胞子紋

ほとんどのキノコは傘の裏側(ヒダ)から胞子を放出します。胞子の色は品種によって大きく異なります。胞子の色でキノコを見分けることもできるので、キノコを収穫する際にとても役に立つでしょう。胞子の色を調べるには、胞子紋を作ってみましょう。キノコの傘を切り落とし、ヒダまたは胞子が含まれている方を下に向けて、黒色か白色の平らな紙の上に24時間置いておきます。その後、傘を取り除き、紙の上に残った胞子の色を確認します。

匂い

多くのキノコには独特な匂い(エビやアンズ、八角のような匂いなど)があり、キノコを特定する際にとても重要なポイントになります。ただし、キノコの成長によって匂いは変わったり、弱くなったりすることがあるので注意しましょう。

ファーマーズマーケットで売られている赤やオレンジのキノコ(ヒポミケス・ラクティフルオルム)

キノコの育つ環境

多くのキノコは、特定の環境で育ったり、特定の植物に生えたりするため、キノコの生育環境は見分ける際の大きなヒントになります。

枯れ木に生えるヒラタケ

マイクロハビタット(小さないきものたちが利用する特殊な微環境)を調べるには、キノコがどこから生えているかを見てみてください。土から真っすぐ生えていませんか? 枯れ木の丸太から芽が出ていませんか? それとも、枯れた堅木から生えていませんか? もしくは、倒れている針葉樹から生えたりしていませんか? 牛のふんから生えているキノコもあるかもしれませんね。

マクロハビタットについては、あなた自身がいる環境を見てみましょう。周りは林冠が閉鎖した森ですか、それとも開けた場所ですか? 豊かな牧草地ですか? それとも、街中にある更地ですか? 周りは寒いですか、暖かいですか? 湿度は高いですか、乾燥していますか? 

霧の深い森に生えるカラカサタケ

もちろん、毒がなく、食用可能なキノコかどうか、確実に判断できないならキノコを口にしてはいけません。キノコをよく知っている人とキノコ採りに行くと、キノコを見分けるコツを学ぶことができるでしょう。